前置き
今回は僕が応用情報技術者試験に合格したときの勉強法について書きたいと思う。
僕が応用情報技術者試験を取得したのは、大学4年生の秋なので実務経験は0の状態で合格した。
ITに関する実務経験があった方が合格しやすいが、応用情報を取得するのに実務経験は必須では無い。
応用情報技術者試験とは
応用情報技術者試験はIPA(情報処理推進機構)が実施しているITに関する国家資格の一つである。
IT国家資格の中でも応用情報技術者試験はレベル3に位置する試験だ。
レベル1の「ITパスポート」、レベル2の「基本情報技術者試験」などはエンジニアやIT企業を目指す就活生の人は勉強したことがあるかもしれない。
応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の一つ上のレベルの試験なので、それなりに難しい試験で正しく勉強しないと不合格になる。
試験概要
応用情報技術者試験は午前試験と午後試験の2つに分かれている。
午前試験は4択のマークシート80問の試験。
午後試験は大問5つの記述式の試験。
午前午後試験共に合格ラインは60%。
基本情報技術者試験までは記述は無く、全てマークシートだったため記述式は試験のハードルが高く感じるだろう。
しかし、正しく勉強すれば必ず合格できる資格なので、受験する人はこの記事を参考に勉強を進めてほしい。
公式試験ガイド:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html
午前試験の勉強法
書籍での勉強は不要
午前試験はITパスポートや基本情報技術者試験と同様に4択のマークシート80問の試験となっている。
ここでの勉強方法は、「ひたすら過去問を周回すること」
Amazonなどで書籍を検索すると、応用情報技術者試験の午前問題対策本があるが、僕は午前試験の勉強に書籍は使わなかった。
午前試験は過去問を周回するのが、最も効率の良い勉強法である。
午前試験は約半分が過去問の流用
理由としては、応用情報技術者試験の午前試験は、約半分の問題が過去問と全く同じ問題が流用されるからだ。
引用:https://www.ap-siken.com/aptoukei.html
画像の通り、応用情報技術者試験の午前試験は約半分の40問が過去問の流用である。
つまり、過去問を周回して暗記していれば40問は問題を見た瞬間に1秒で回答できるのだ。
過去問を1000問解く
具体的な過去問周回の方法としては、「応用情報技術者試験ドットコム」というサイトを使用する。
応用情報技術者試験ドットコムには、過去問道場というページに全ての過去問が掲載されている。
この過去問道場で過去問を1000問解く。1000問解けば大体の問題はすぐに解けるようになっているはずだ。
最初の方は問題文すら理解できないことが多いが、分からないことは一つずつ調べて理解していくことが大事だ。
「過去問を解く→不明点を調べる」このサイクルを1000問繰り返せば、午前試験は簡単に突破できる。
午後試験の勉強法
午後試験の大問は選択式
応用情報技術者試験は午後試験が鬼門。
午前試験は時間をかけて問題数をこなせば突破できる試験だが、午後試験はそう簡単にはいかない。
午後試験は大問が11問あり、大問1は必須、大問2~11の中から4つを選択する大問5つの形式となっている。
大問選びが最重要
ここで大事なのが、大問選びだ。
それぞれの大問ごとにカテゴリが固定されているので、人によって得意な大問、苦手な大問、簡単な大問、難しい大問がある。
そして11カテゴリ全てを勉強するのは時間的にもボリューム的にも効率が悪い。
なので、午後試験では事前に選択する大問を決めておくことをオススメする。
午後試験の勉強法は下記のステップです。
- 最新の午後試験の全大問を解いて、勉強する大問5つ(必須大問1+任意選択大問4つ)を決める。
- 選択した大問のみに絞って解説書籍を使って勉強を進めていく
選択大問は2,3,4,7がオススメ
まずは、午後試験の全ての大問を解いてみよう。これによって、午後試験のざっくりとした傾向と得意苦手な大問を見極める。
大問の選択は2,3,4,7がオススメ。実際に僕が選択した大問がこの4つで、それぞれの難易度の感覚は下記の通り。
- 大問2経営戦略。この大問はマーケティング用語など知らないと回答できない問題もあるが、基本的には文章を読めば答えが書いてある問題が多い。文章を正しく読めば点数がとれる大問。
- 大問3プログラミング。この大問はプログラミング経験者であれば、普通に満点近くとれるレベルの問題。プログラム設計をペーパーテストにしただけなので、プログラムが正しく動かくかのチェックをすればミスにも簡単に気づける。逆にプログラミング経験が全く無いと難しい可能性がある。
- 大問4システムアーキテクチャ。この大問は簡単な計算問題などが出題されて、点が取りやすい回もある。逆に難しい回もあるので、少し難易度にブレがある大問。
- 大問7組込みシステム開発。この大問は文章に書いてある内容そのままが答えになることが多く、知識が無くても文章を読めば答えられる大問。
あくまでこの大問は僕が得意だった大問なので、全ての大問を解いてどの大問を選択するかを決めていく必要がある。
午後試験対策の書籍
僕が、勉強に使った書籍はこの書籍。
応用情報技術者試験の午後試験の解説書籍の中で、丁寧な解説がついていて勉強を進めやすいのが特徴。
自分が選択した大問の部分は、この書籍の大問を全て解けば午後試験の文章の読み方が身につくと思う。
まとめ
午前試験は過去問を周回して問題を解けるようにする。
午後問題は自分が得意な大問を見極めて書籍で勉強していく。
応用情報技術者試験は、正しく勉強すればエンジニアとしての経験が無くても合格できるレベルの資格なので、もし受験を考えている人はこの記事を参考にしてほしい。
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