ミステリー小説『リピート』紹介

リピート 作品レビュー

今回は、乾くるみさんの『リピート』という小説を紹介したいと思う。
僕はこの小説はタイトルに惹かれて読み始めた。
https://www.amazon.co.jp/dp/B009DEDGIM

<ストーリー>
大学4年生の毛利圭介という男が主人公。
毛利圭介のもとに「風間」という男から1本の電話がかかってくる。
その電話の内容は「1時間後に地震が起きる」というもの。
ただのイタズラ電話だと思っていたが、その地震の予言は的中する。
1時間後に再び風間から電話がかかってくると、風間は「地震を予言したのではなく何度も同じ時を過ごしているから地震が分かったのだ」と言う。
この同じ時を過ごすシステムを「リピート」と呼んでいる。
そして毛利圭介はリピートを体験する事になる。
さらに、リピートは毛利圭介と風間を含めた10人が体験する事になる。
そして、リピートを行うとリピートした10人が1人ずつ殺されていく。
何故リピートした人間だけが狙われるのか、風間は何者なのか。

<ポイント>
・10人が同時にリピート
この小説の大きなポイントは10人が同時にリピートするところだろう。
基本的にタイムリープものの物語では1人だけが時間が戻るものが多い。
しかし、この小説は10人の時間が同時に戻り、多人数がリピートしたがゆえの展開が起こる。

・リピートした人間だけが殺されていく
もう一つのポイントはリピートをした人間だけが殺されていく展開である。
リピートの存在はリピートした人間しか知らないので、10人の中に犯人がいるのか、それとも全く別のところにいるのか、それともただの偶然なのか、といった事を考えながら読んでいくのが面白い。

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